نبذة مختصرة : 抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor : VEGF)療法は,未熟児網膜症(retinopathy of prematurity : ROP)に対する新しい治療法であり,2019年にラニビズマブが抗VEGF薬として初めてROPに対しての適応が承認された.それをうけて当院でもこれまで抗VEGF療法を5例に施行した. 5例とも従来の光凝固療法に比べて短時間で治療が完了し,治療後1週間で病期の改善が得られた.症例1はその後全身状態が増悪しフォローができなかった.症例2,3,4はフォローアップ中に再燃し,症例2は追加の抗VEGF療法を行ったのち光凝固療法も追加した.症例3,4はフォローアップ中に無治療で病勢が改善した.症例5は再燃はなかったものの,正常な網膜血管の伸展が悪かった. ROPのフォローアップは,治療の時期を逃さないため基本的に1週間毎に行い,徐々に間隔を延ばしていく.抗VEGF療法は光凝固療法に比べ再燃のリスクが高いため,治療後の1週間毎のフォローアップ期間が長く,退院時期の検討にROPの病勢を考慮に入れる必要がある. ; journal article
No Comments.