Studies on Functionalization of Polymers by Reactive Processing. I. Direct Triazinylation of Terminal Amino Groups of Polyamides with Triphenoxy-s-triazines at Melting Conditions

ナイロン-6に新しい機能を付与することを目的として,各種トリアジンのフェノキシ誘導体とナイロン-6との溶融反応を行った.特に2,4,6-トリフヱノキシ-s-トリアジンは末端アミノ基に対し1～1.2モル添加でナイロン-6の溶液粘度(ηrel)にほとんど影響を与えることなく末端アミノ基量を1/10に下げることがわかつた.オクタデシルアミンを用いたモデル反応から,各種トリアジン誘導体の反応速度定数を求め,Hammett則が成立し,その傾斜pが正となることを認めた.この反応を押し出し機のような混練装置を用いるいわゆる末端封止反応に応用することにより,さまざまな機能を有する新しいナイロン繊維やプラスチックの工業的製造の可能性が示された.