نبذة مختصرة : 日本語には, 「にたいして」や「なければならない」に代表されるような, 複数の形態素からなっているが, 全体として1つの機能語のように働く複合辞が多く存在する.われわれは, 機能語と複合辞を合わせて機能表現と呼ぶ.本論文では, 自然言語処理のための日本語機能表現辞書について提案する.日本語の機能表現が持つ主な特徴の1つは, 個々の機能表現に対して, 多くの異形が存在することである.計算機が利用することを想定した辞書を編纂する場合, これらの異形を適切に扱う必要がある.われわれが提案する辞書は, 機能表現の異形を体系的に整理するために, 見出し体系として, 9つの階層からなる階層構造を用いる.現在, この辞書には, 341の見出し語と16, 771の出現形が収録されており, 既存の機能表現リストと比較した結果, 各々の見出し語に対して, ほぼすべての異形が網羅されていることが確かめられた.
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